遺言相続

寄与分主張のポイント

2019.07.02

遺産分割調停における重要な争点に「寄与分」があります。
これまでの経験上、寄与分の争点については、主張が真っ向から対立することが多いです。

福井では、土地柄、家業である農業に従事したとして寄与分が主張されることが結構あります。

<寄与分主張のポイント>
・特別の寄与
民法は、寄与行為を特別の寄与に限定しています。
そのため、寄与分として考慮される寄与行為は、通常期待される程度を超える貢献である必要があります。

・継続性
労務の提供が一定以上の期間に及んでいることが必要です。

・被相続人の財産が維持または増加したこと
寄与行為の結果として、被相続人の財産が維持または増加させていることが必要です。
因果関係があることが必要となります。

寄与分の主張は、証拠に基づいて認定されます。主張のみで裏付けとなる証拠がない場合は、寄与分の主張が認められません。
確定申告書や通帳の写しなど、主張を裏付ける証拠を提出します。